感じること。
山田ズーニー『おかんの昼ごはん』。
「仕事の選択」という章から、心に残った言葉。
<自分に背かない生き方をしたい>(byマンゴスティン)
6年間全力で勤めた職場を離れることになり、昨日がまさに最終日でした。
私は私自身の尊厳を守るために、変わらないことで生まれるリスクより、変わるリスクの方を選びました。自分自身を大事にできない環境だけは変えたかった。
新しい環境が順風満帆だとは思っていません。
でも、これで日々削られていた自分自身を救ったという実感はあります。
働いていれば、だれでも不満を持ったり辞めたいと思うことがある。でもそれが自分にとって総合的に納得できるレベルなら、仕事を続けていけるんでしょう。
正直に言って、就職してからの7年間、私は死んでいました。
自分の心に正直に生きられない状態が続くと、感情を押し殺すようになって、だんだん何を見ても、何を聞いても心が動かなくなっていきます。やる気も希望も、自分らしく生きる要素はどこかになくしてしまって、言葉を飲み込むようになり、そのことでさらに前向きな気持ちを失っていきました。
それでも、自分のプライドを守るため、周囲の期待に応えるべく働いてきました。「日々削られていた」と思っていたけれど、それは自分に起きたことを周りに責任転嫁していただけだと今は思います。
これからしばらくの間は、失ってしまった自分の感受性を取り戻す時間にしたい。いろんなものに心を開いて、まっさらな気持ちで「自分がどう感じるのか」に向き合っていきたいと思います。