手放すこと。
ハイパーノマド生活を実践している先駆者がいることを、とても心強く感じます。核心をついたシンプルな言葉の数々に、説得力があります。
著者は、「失うことは得ることへの第一歩」として、所有していた物の9割を処分し、一定の居住地を持たずに世界じゅうを飛び回っているらしい。さらに、「アイデアと移動距離は比例し(中略)日常から離れれば離れるだけ、俗と欲がなくなり、自身が活性化しアイデアが湧き出ます。」とも言います。
私の好きな言葉に、「放てば手に満てり」という禅の教えがあります。
手でつかめるものには限りがあり、握りしめるほどに手からこぼれ落ちていく。しかし手を開いて、つかんでいたものを解き放てば、手のひらは無限に満たされる、という意味です。
東日本大震災を経験し、多くを失ったことで、価値観や生き方がシンプルになってきたように思います。究極的には、この体、この命ひとつあれば十分だと思っています。
日々の生活も、高城さんのように、もっともっとシンプルに身軽になれるんですね。
最近は、行動範囲も狭くなりがちでした。また旅にでようかな。