LIFE SHIFT

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三十歳の原点~LIFE SHIFT~

社会人大学院生の日記。新たな働き方を模索中。

空き家問題を、ゲール・シャプレーメカニズムで解決しよう

社会の仕組みづくりの新しい概念として、マーケットデザインがあります。

マーケットデザインとは、ゲーム理論をもとに、現実の市場や制度を設計する手法です。

この方法を、地方の空き家と移住者を結びつける仕組みとして、応用できたらおもしろそうだなーと思ったので、ちょこっとメモしておきます。

 

そもそもの理論をうすっぺらく説明すると、次のような感じ。

例えば、合コンのマッチング。婚活中の男女3人が合コンしたとき、できるだけみんなが好みの相手と結ばれて、幸せになれるようなマッチングをするにはどうしたらよいか?を考えてみます。

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それぞれの好みが上の表だったとして。

できるだけみんなが幸せになれるような組み合わせを考えてみましょう。あなたならどうしますか?

・めんどくさいから、適当にじゃんけんして勝った人から選んでいく とか

・声の大きいアピール上手な人が、グイグイ主張して奪っちゃう とか

・運を天に任せて、あみだくじで決めちゃおう とか

まぁいろいろできます。

 

2012年にノーベル経済学賞を受賞したシャプレーさんは、ゲールさんとともに次のようなマッチングの方法を編み出しました。

1.まず最初に、参加者が好みを表明する。(上の表のとおり)

2.男性は、第一希望の女性に告白します!

3.女性は、その中で自分の好みに最も近い人をキープして、残りの人をリジェクト(ごめんなさい)します。

4.リジェクトされた男性は、次に好みの女性に告白!

5.女性は、キープした男性より好みの男性に告白されたら、どんどん乗りかえてOK!残りはリジェクト。

6.ストップした段階でマッチング決定。

 

この方法で、さきほどのマッチングをしてみましょう。

・つるの君とかみぢ君は、あーちゃんに告白!のくぼ君はかしゆかに告白!

・あーちゃんは、とりあえず2位のつるの君をキープして、かみぢ君ごめんなさい。かしゆかは、のくぼ君をキープ。

・振られたかみぢ君は、2番目に好きなかしゆかに告白!

かしゆかは、かみぢ君が1番好きだったので、のくぼ君を振ってかみぢ君に乗りかえます。

・振られたのくぼ君は、2番目に好きなあーちゃんに告白します。

・あーちゃんは、キープしてたつるの君を振って、1位好きなのくぼ君に乗りかえ。

・振られたつるの君は2番目に好きなのっちに告白。

・待ちぼうけだったのっちは、つるの君をキープ。

こうして、「つるの×のっち」「かみぢ×かしゆか」「のくぼ×あーちゃん」のカップル成立です。この組み合わせは、参加者全員にとって、自分がマッチングできる可能性のある相手の中で最適なパートナーと必ずくっつける「安定マッチング」になっていて、他のどの組合せよりも効率的とされています。

この方法は、人と人や、人と組織のマッチングなどを考えるとき、非常に有効です。

特に2から5の過程は、直接集まってやりとりしなくても、婚活サポーターのような人が機械的に作業すれば、望ましいマッチングを導くことができます

一方がキープしたり、お断りしたり、乗り換えたりできる点が面白いですね。(男女が逆でももちろん成立します)

 

さて冒頭に戻りますが。

最近、イケダハヤト氏をはじめとする田舎移住者の暮らしを見るにつけ、いいなーうらやましいなー、私も思い切って移住しちゃおうかなー、でもせっかくなら自分も空き家を活用したいなー、そんでもって空き家と移住者のマッチングの仕組みづくりとかできないもんかなー、とぼんやり考えてました。

とはいえ、この安定マッチングの仕組は、「情報がきちんと得られる」という条件が満たされて、はじめて成立します。

つまり、どこにどんな空き家があって、移住希望者はどんな人か、という情報がきちんと把握できなければいけないわけです。

現状では、この情報取得が最も大きな課題となっているので、まずそこを何とかしないといけないわけですが。

とはいえ、ひとたび情報を集約することができれば、あとは機械的にマッチングできるので、空き家対策の仕組みづくりのヒントになるのでは?と思っています。

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