たばこ休憩。全面禁煙にしても、生産性は上がらないよ
2つの記事が気になったので、ちょこっとメモ。
一つは、職場における「たばこ休憩」の影響と、
もう一つは、休めない日本人の労働生産性に関する記事。
「たばこ休憩」って何なんだ? という疑問は、吸わない人なら誰もが一度は思ってるはず。
吸わない人からは「私にもお菓子休憩をくれ」「散歩休憩をくれ」という声が聞こえてきたりします。
私の職場でも、「たばこ行ってきまーす」と堂々と出ていく人に、周りが「はーい」って返事するような、暗黙の了解というか、しょうがないよねという雰囲気がありました。
これへの対策として、1つ目の記事では、職務中の喫煙は全面禁止にしろ!と言っていますが、2つ目の記事を読んでいると、問題はそこじゃないよねって思う。
仕事の成果ではなくて労働時間ではかろうとするから、こういう解決策になっちゃうんだよね。
決められた時間、決められた場所にいなきゃいけない、という働き方から考え直さないといけない。喫煙を我慢させて1日8時間、席に座らせておいたって、仕事に集中できなかったら意味ないじゃん。
公務員は、忙しい部署もたくさんあるけど、暇つぶしみたいな部署も同じくらいある。たばこ休憩で時間つぶして、終業のベルが鳴るのを待ってるおじさんもたくさんいるわけです。その人たちを禁煙にしてイスに縛りつけておいても仕事の成果は上がらないよ。周りに話しかけたりして、余計に迷惑なことになる。
それだったら、堂々と有給使って喫煙してほしい。今日の仕事が終わったら、たばこ休憩どころか、早く帰ってゴルフでも家族サービスでもしててほしい。そういう働き方を目指す方向に進むべきだと思うけど、「完全禁煙」の解決策では無理。労働時間に縛られていては、根本的な解決にならない。
あと、長く働く人ほど評価されるっていう悪習も、ほんとに意味不明ですね。
同僚に、早く帰ったと思われたくないけど、職場にいたくもないから、終業のベルが鳴ると外に出て食事したり、家が近いから1回家に帰ってからまた戻ってくるっていう人がいた。これほんと。
労働時間が短いとダメとか、休むのが悪いっていう考え方を、まずやめようよ。個人も組織も。記事にあるみたいに、1時間有給とってランチに行ったり、昼寝したり、ランニングしたり、ショッピングに行ったり、したっていいじゃない。たばこ休憩だっておんなじ。
ちなみに、私は嫌煙家です。
健康への悪影響という観点からは、喫煙を厳しい目で見ています。それでも、「休めない風潮」を助長させる方向にはしたくない。ちゃんと成果が出せるなら、たばこ休憩くらいどうぞどうぞ。と、言える環境にしたい。