幸せなお金の使い方が変わってきた。
幸せなお金の使い方が、年齢とともに変わってきた。
貧しかった学生時代を経て、就職し自分でお金を稼ぐようになり、ある程度の余裕を持った暮らしができるようになった。そしていま、新たな夢の実現のため、再び収入のない状況にある。
これまでを振り返ると、お金の使い方がだいぶ変わってきたなーと思います。
特に就職した当初は、学生時代に我慢していたぶんだけ、服やバックや家具や車や、身の回りのものをひととおり一新し、それを繰り返す、といったお金の使い方をしていました。
それに飽きると、今度は「モノ」以外の、食事や旅行などにお金を使うようになりました。この頃は、平日のランチとディナーはほぼ外食でした。旅行にも毎月行ってたし(近場ですが)。
そのうち、外食に行っても食べたいものが見つからなくなって、近場の旅行にもワクワク感が持てなくなりました。
そして今は、外食をほとんどしなくなった。何を食べたいか考え、どうやって作るか考え、手間をかけて作って、それを食す時間のすべてが幸せ。
趣味の旅行も、あるていど事前準備が必要な、遠くの場所に行くことが多くなりました。海外旅行も、行く前は緊張して少し気が重くなるけど、行ってしまえば日常では味わえない高揚感でいっぱいになる。
自分にとって、幸せを感じるお金の使い方が変わってきてると感じます。
精神的・経験的豊かさが幸せに貢献する
経済的豊かさと幸福との相関はそれほど強くない、ということは過去の研究で明らかになっています。
プリンストン大学の研究では、年収が75,000ドルを超えると、幸福度は頭打ちになるという結果が出ています。
以前NHKで、現代の「幸せなお金の使い方」は次の3つに移行しつつあると言ってました。
①経験を買うこと
モノによる機能価値ではなく、経験から得られる価値を買うこと。経験とは、記憶に残るとか、個性を感じられるとか、他者と社会的価値を共有するなどの体験に代表される。
②ご褒美化
いつも欲しいものが欲しいだけ得られるという状態は、最初は幸せかもしれないけど、いずれ満足感が減っていく。欲望を制限して「ご褒美化」することで、満足感を高めることができる、ということ。
③他者への投資
自分よりも他人にお金を使う方が、幸福度が高いということ。ここでは、他者への投資は、強制されず自発的な投資であることがポイント。
日本人は世界的に見ても、投資や寄付をしないことで知られています。
でも最近では、クラウドファンディングの仕組みなど、少しずつですが他者への投資に価値を感じる人たちが増えてきているように思います。
自分で稼いだお金を、自分のためだけに使うのは面白くない。
物質的・金銭的豊かさでなく、精神的・経験的豊かさを感じるお金の使い方にシフトしてきているのだと思います。