サザエさん見てると、切なくなる
よく聞くブルーマンデー症候群ではなく。
サザエさんがうらやましくって、見てるとたまに泣けてきます。
こんなふうに感じるようになったのは、20代後半くらいからかなー。
子どものころは、磯野家って普通の家族の一形態としか思ってなかったし
自分も当たり前に同じような幸せを手にできるもんだと思ってました。
でも、今ならわかる。
親がいて、夫がいて、子どもがいて、兄弟がいて、あんな幸せな家族ってなかなかない。
ステキな庭で季節ごとに家族でいろんなイベントをしたり、おじいちゃんと孫が公園に散歩に行ったり、お母さんと娘が毎日台所に立ったり、お父さんとお婿さんが縁側で囲碁を打ったり、そういう「日常」として描かれるすべてのシーンに、胸がキュンとして切なくなります。
一人暮らしを始めて、親が亡くなって、兄弟とも遠く離れて、実家がなくなって、
自分にはもう、サザエさんと同じような幸せは手に入らないとわかっているからかもしれません。
手に入らないとわかっているのに、まだ未練を捨てきれないから、切なくなるんでしょう。
私がこれから見つける幸せの形は、きっと磯野家とも違うし、
自分が育った家族の形とも違うんだと思う。
結局、それぞれの幸せの形を見つけるしかないんですね。
いつか、サザエさんを見ても切なくなくなる日がくるんでしょうか。
そんな日が、早くくるといいなぁ。