年末年始はキングダム一気読みで有意義にすごしましょう。
amazonプライムビデオで多くの廃人が生まれているようで。
ご多分にもれず、私もドはまりしていましたが、ひととおり見たいものを見終えたら熱が覚めました。
そして今度は禁断の長編マンガにハマってしまった。もう泥沼。
その名もキングダム。
読み始めたら止まらなくなるので、この年末年始など、連休を使って読むことをお勧めします。
キングダムとは?
物語は中国の春秋戦国時代の話で、下僕の少年が秦国大将軍に成り上がるまでのサクセスストーリー。
とにかく登場人物が魅力的で。豪傑は豪傑なりに、そして雑魚も雑魚なりに、それぞれ味わい深い。好きなキャラができると「ほんとに実在の人物なのか?」といろいろ調べたくなってきます。ググりながら読んでいくと、武将の多くが司馬遷「史記」に記述された人物だったりして、史実と照らし合わせながら読んでいく楽しみもあります。
みどころはたくさんありますが、とりわけ、男くさい戦国の世にあって、男性以上の武功を挙げる女性武将の存在がひときわ目立ちます。
同じく大人気漫画のワンピースは、かつて「女性差別マンガ」と評されたことがありますが、そこで指摘されたような「女性は弱く愚かだ」という表現はキングダムにはあてはまらないと思います。
当然、描かれる時代が時代ですから、社会のシステムとして男尊女卑的な要素はあるのですが、それを前提にしてもなお、性別を超えて「強者は強者」であり、性別を忘れるくらい圧倒的な強さを見せる女武将たちが、めちゃくちゃかっこいいです。
楊 端和(ヨウタンワ)の魅力に悶絶すること必至
個人的に一番しびれた女性キャラは、山界の死王・楊 端和(ヨウタンワ)。
※画像:キングダム32巻より
この人が最初に登場したとき、あまりのおどろおどろしい姿に、女だなんて誰が想像したでしょう。
まがまがしいほど野性的で、残忍な闘い方をする最強の山の民を統率する王様。秦王が絶体絶命のとき、いつも颯爽と現れてあっさり戦局を味方につけ、山に帰っていくクールさと圧倒的戦力。悶絶ものです。
楊 端和の名言といえば、戦闘態勢に入ってからの「血祭だ」という容赦ない号令もシビれますが、これもいいですね。
我が年を重ねるごとに山界の防壁も幾重にも屈強になっていく。すると国の狭さを感じる。”戦”でも”和”でもなんでもいい。我はただ、世界を広げたいんだ。
この理想が、秦国王の掲げる「中華統一」の理念と重なって、ともに強固な同盟関係を築いていく礎になります。
ちなみに、私は影響を受けすぎて、夢にみるほどでした。年末年始に読まれる方は、初夢への影響にご注意ください。