LIFE SHIFT

三十歳の原点~LIFE SHIFT~

社会人大学院生の日記。新たな働き方を模索中。

学会発表後にやるべきこと

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院生が学会で論文発表をした後に、やるべきこと・とるべき態度とはどのようなものか、という質問を受けました。「あなたが必要と思う振る舞いをすればいいのでは」と答えそうになって、それでは元も子もないと思い直し、改めて考えてみた。おそらく、院生であろうと自立した研究者であろうと、やるべきことの方向性は同じなのだと思う。とはいえ「指導を受けている学生の身分」として、指導教員との関係性の中で欠かしてはいけないこともあると思う。学会が終わると、緊張から解き放たれて全てを忘れてしまいそうになるけれど、われわれ院生にとっては学会が終わってからがむしろ本番という感じ。考え方は人それぞれですが、最低限これだけはやっておきたいと個人的に思うところを、少し整理してみます。

コメンテーターや出席者からの質疑・指摘事項を整理する。

記憶力にまったく自信のない私は、学会終了後できるだけ早く(可能ならその日のうちに)、発表時に出た質問や指摘に関するリストを作るようにしています。主な項目は、①質問内容・指摘事項、②それに対する自分の回答、③今後の対応方針(改善が必要な場合はその方向性、等々)などを簡潔に。最近はコメンテーターの先生が資料を作成してくれる場合も多いので、発表後にお礼をお伝えしつつ、資料をメールで送っていただくようお願いしています。それを見ながら、改めて質問の趣旨や背景などを理解し、論文に生かしていきます。このリスト、後から見ると自分でも悲しくなるほどいろんなことを忘れていることに気づかされます。仁義なき忘却。また、そのときは簡単に回答してしまったけれど、後から考えてみたらけっこう重要な指摘だったとか、もっと深い考察が必要だったな、などと気付く場合もあります。確認程度の単純な質問まではいちいちリスト化しませんが、前提条件として説明しておかなければならなかったことを省略したために質問が出た場合など、細かいことですが次の発表時に生かせそうなことは一応メモっておいたりもします。

指摘された問題を解決(改善)する。

ここがメインですね。やり方はいろいろあると思います。学会における質疑では、批判や問題点の指摘にとどまらず、改善提案まで含めた「論文の価値を高める貴重な意見」が寄せられることが多々あります。何らかの改善方法が提案された場合には、せっかく頂いたアイデアも取り入れながら進めていけると、学会発表した意義もより増すと考えます。そのような場合、次のような観点で考えていくと課題が整理されるのではと思います。

・まずは提案された改善方法で、改善を試みる。

・提案された改善方法を実施できない場合には、(指摘された問題点を認識した上で)どのような問題によって解決しないのかを明示する。

・提案された改善方法よりも適切な方法があれば、その妥当性を示した上で、改善を行う。

上記1・2及び改善結果について、指導教員に報告して指導を受け、論文を改訂する。

学会発表に限らず、学生である以上は、担当の指導教員に対する「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」を欠かしてはいけないなぁと、日ごろ切に感じる場面が多くあります。指導教員の考え方や関係性にもよりますが、とにかく信頼関係をなくさないよう努める姿勢が、円滑な学生生活においてけっこう必要なことかもと思っています。義務感というよりは、その方が結果的に自分が動きやすくなると分かったからです。可能ならば、担当教員だけでなく、主要なコメントを頂戴した先生方とも改善結果をやりとりできると更に望ましいと思います。

まとめ

学会発表の目的は、論文の価値を高め、自分の研究を広く知ってもらうことにあると思います。特に学生は、前者がより重要と考えます。したがって、せっかく学会発表したのに、発表後も発表前と代わり映えしない論文が出てくるとしたら意味がないということです。また時には、論文の根幹を揺るがすような厳しい指摘を受けたり、解決方法が分からずに行き詰ってしまうこともあります。そんな時、安易にテーマを変えようとしたり、指摘に関わる部分をバッサリ削除してなかったことにしようとするのは、「問題の解決」にならないぞ、ということを(苦しい時ほど)肝に銘じています。ポジティブに考えれば、困ったときにどうしよう!と声をあげて無条件に相談したり意見を求めたりできるというのも、学生である今のうちだけと言えます。いつか独り立ちするその日のために今は割り切って、とにかく前進し続けることが必要なのだろうと感じています。

 

※冒頭画像:https://unsplash.com/photos/5fNmWej4tAA