LIFE SHIFT

三十歳の原点~LIFE SHIFT~

社会人大学院生の日記。新たな働き方を模索中。

アウシュビッツ収容所に行きたい。

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4月の中欧諸国(チェコポーランド)への一人旅に向けて、いろいろ準備を始めています。今回の旅でやりたいことは色々あるけれど、絶対に外せないのは次の3つ。

アウシュビッツ収容所に行く。

プラハで毎晩、オペラ・コンサート三昧。

電車またはバス(飛行機以外)で国境を越える。

この中でとりわけアウシュビッツについては、小学生の時に読書感想文で『アンネの日記』を読んで以来、足掛け20年にわたる強い希望がありました。さらに先日見たNHKの番組で、再び行きたい熱がフツフツと高まってきた(→過去記事)。ということで、今日はアウシュビッツの下調べです。

アウシュビッツ収容所に行くぞ!事前準備

アウシュビッツ収容所では、4月から10月まで個人客の受け入れを制限(AM8時~10時、PM3時~5時のみ)していて、基本的にガイドツアーに申し込まないと入場できません。調べてみると、ガイドツアーの選択肢は3つありました。

アウシュビッツ博物館の窓口で、ガイドツアー(英語)を申し込む

現地に行ってから都合のいい時間のツアーを選べるので、事前の準備がなくてラクです。とはいえ日本語がないので、英語ツアーに参加するしかない。今回の中欧行きはアウシュビッツに行きたいがための計画でもあるので、せっかく行くからには、英語力の乏しさのせいで貴重な説明を聞き逃したくない!

ということで、いったん保留にして、それ以外の日本語ツアーを検索。

旅行会社が企画する現地ツアー(日本語)を予約する

自分で公共交通機関に乗って行かなくても、滞在ホテルや近くの駅までバスで送迎してくれるツアーがあります。ガイドはもちろん日本語で、アウシュビッツ以外の世界遺産ヴィエリチカ岩塩坑)にも連れて行ってくれます。至れり尽くせりですが、いかんせん料金が高い。1日ツアーで約28,000円なのですが、一人参加の場合にはこれが倍額近い52,000円になります。また、ガイドは日本語の堪能な現地ポーランド人が対応するらしいのですが、どうやら当たりはずれがあるようです。

アウシュビッツ博物館公式認定ガイドの中谷剛さんに、直接ガイドを依頼する

最後に最も有力な選択肢。博物館には日本人唯一の公式認定ガイドがいる、という話を聞いたことがありました。口コミなどを見ていても、おそらく日本語ツアーの中でもっとも質の高いガイドと思われました。この方にお願いするには、個人メールで直接連絡をとって日程調整しなければなりません。予約がとれたら、当日は指定された時間までに自分で博物館前まで行く必要があります。個人にガイドを依頼するなんて高そう…と思いましたが、ネットでは250ズオチ(約8,000円)をその日の参加人数で均等割するらしい。ポーランドは公共交通機関が安く、滞在予定のクラクフからアウシュビッツまで、バスなら往復1000円もかからずに行けます。先の5万円のツアーのことを考えたら、安すぎる。よし、これに決めた。

中谷さんにメールしてみた。

 早速、ネットで見つけたメールアドレスに突然メールしてみました。

中谷剛様

突然のメール失礼いたします。〇〇と申します。4月〇日~〇日のうち、いずれかの日程でアウシュビッツ収容所を見学したいと考えております。可能でしたら、現地ガイドをお願いしたいのですが、中谷様のご都合はいかがでしょうか。いきなりのお願いで恐縮ですが、ご検討いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 すると、すぐさまお返事が。次のような趣旨のメールをいただきました。

・4月〇日〇時からご案内します。ご案内はアウシュヴィッツとビルケナウを合わせて3時間ほどです。

・入館案内料はお一人80ヅオチ、または20ユーロです。よろしければ、開始10分前までにアウシュヴィッツミュージアム入場棟前にお集まりください。

・こちらでなにか変更等が生じました場合にご迷惑をできるだけおかけしたくありませんので、緊急時連絡先をお持ちでしたらご教示ください。現地でなにかお困りのときはご遠慮なくお知らせください。

・尚、A4用紙の大きさ以上のリュック、カバン、袋などを持って入場できません。前もって荷物預かり所(入場棟の横にあります)へ置いてください(有料)。

クラクフアウシュヴィッツ間の交通情報を添付します。

このような依頼には慣れていらっしゃるのでしょう、スムーズにやりとりできました。他にも参加者がいるようで、料金は80ズオチ(約2500円)とのこと。安い!!さらに、現地までの交通情報(バスや電車での行き方)に関する資料も送ってくださいました。ということで、中谷さんに決定!よろしくお願いしますメールを送りました。

これから出発まで、こんな本で勉強します。

アウシュビッツ博物館案内

まずは、ガイド中谷さんの著書。とってもわかりやすく、それでいて内容の濃い1冊。

新訂増補版 アウシュヴィッツ博物館案内

アウシュビッツ収容所

これも有名な1冊。アウシュビッツ強制収容所長、ルドルフ・ヘスの手記。なぜこんな悲劇が起こったのか、考えるヒントになりそうです。

アウシュヴィッツ収容所 (講談社学術文庫)

ヒトラーに抗した女たち~その比類なき勇気と良心の記録~

この時代に生まれていたら、自分はどんな選択をし、どんな行動をとっただろうか。真っ向からナチスに抵抗した人たちのことが知りたくなってくる。

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