女30代。このところ、めっきり白髪が増えてきた。
いつか自分も、と思ってはいたけれど、想定よりちょっと早すぎる。美容院で染めてもらうほどじゃないけど、たまに見つけて抜くのでは追いつかないレベル。そんなわけで、早くもちょこちょこ白髪染めにトライしている。自宅で一人で染めてみるのだが、これがなかなか骨の折れる作業。そうか、年をとるって、こうして機能が衰えてくる自分の身体に手間暇かけるってことなんだな、と少しずつ加齢を噛みしめる今日このごろ。
私には60歳になったらやろうと決めていることがある。それは、美しく白髪デビューすることである。
あえて白髪染めをせず、白髪でも銀髪でもグレイヘアでもグラニースタイルでも呼称は何でもいいけれど、とにかく白髪をベースとしたヘアスタイルに60歳をきっかけに一新したい。
憧れの例はたくさんある。
でも、加齢に身をゆだねて衰えていくだけでは、どうやらそのスタイルにはなれないらしい、ということが最近少しずつわかってきた。
美しい白髪の人はきまって、髪も肌も艶やかだ。髪にはふんわりした十分なボリュームがあり、決して伸ばし放題ではない。服装も、髪の色によく合ったカラーをかっこよく着こなして、口元には明るい色のルージュを引く。立ち姿は背筋がピンと伸びていて、歩くときは風を切るように颯爽としている。まさに、小股が切れ上がった女性というイメージ。
たぶん、白髪が素敵に似合う女性は、若い時から素敵だったに違いない。若い時にグレイヘアにしてたって、たぶんとびきりかっこよく似合っていたに違いない。長い時間をかけて、一生付き合っていく自分の心身を丁寧に磨いてきた結果なのかも。そう考えたら、その美しさの素地は一朝一夕に得られるものじゃない。
そんなわけで私も、当面は髪を傷めない天然成分を選んで白髪染めをし、心と体を鍛えながら、いつかやってくる還暦の日を心のどこかで楽しみにしている。
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http://otona-stylemag.com/posts/magazine/18374.html
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