LIFE SHIFT

三十歳の原点~LIFE SHIFT~

社会人大学院生の日記。新たな働き方を模索中。

バルト三国で最もおすすめ・リトアニアの見どころ6選

はじめに・・・

そもそもなぜバルト三国という方は、まずこちらを参照。

そして、なぜリトアニアがおすすめ?と思った方は、こちらも参照。

絶対に外せない!リトアニアの見どころ6選

①トラカイ城とその湖畔(ヴィリニュス近郊)

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ここは湖に浮かぶ古城で、もちろん城内も美しく見どころがあるのですが、イチ押しポイントは最寄りのバス停から城に向かう湖畔の道が素敵すぎること。至るところに桟橋やボートがあって、水着で日光浴している現地の人や、桟橋に座って水遊びをする家族連れなど、なんというか、幸せを絵に描いたような場所でした。

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大切な人と心穏やかに散策するもよし、一人で物思いにふけるのもよし。誰と来ても、この湖畔でゆったりと流れる時間が思い出に残ると思います。

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トラカイ城は、首都ヴィリニュスからバスで30~40分程の場所にあります。ヴィリニュス駅からトラカイ行きのミニバスがたくさん出ているので、乗るときにチケット売り場で時間と乗り場を聞いて、間に合うように乗ればOK。バスの運転手に料金1.7ユーロ払って乗車。トラカイのバス停についたら、とにかく湖に出る道を選んで進むこと!所要時間は、少なくとも半日は欲しいところ。

KGB博物館(ヴィリニュス)

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旧ソ連の秘密警察KGBが使用していた建物で、リトアニア人への抑圧の歴史に関する展示のほか、地下の収容所・拷問室などを見ることができます。言語も、宗教も、思想も、信条も、振る舞いも、すべてロシアと同一であることを強制され、それを拒んだり自由を求めれば、捕らえられ拷問され処刑される道が待っていました。

画像左は拷問室の1つで、骨が折れるほど強く体を締め付ける囚人服が展示されています。壁は防音になっていて、叫び声が外に漏れないようになっています。中央は、水責めのための拷問室で、囚人は裸で真ん中の小さな丸い台の上に立たされ、一歩でも踏み外せば冷たい水の中に落ちる構造になっています。右は立ち牢。久しぶりに、アウシュビッツで感じたのと同じ、重い空気を感じた場所でした。

リトアニアは、他国に征服されて激しい言論・思想統制が行われたわけですが、「権力による抑圧」という意味では、他国の政府であろうと自国の政府であろうと同じことで、むしろ自国の政府が統制しようとする方が状況は深刻だな、と最近施行された我が国の法律のことが頭をよぎりました。

十字架の丘(シャウレイ)

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ヨーロッパに何度も観光に行くと、教会やら城跡やら、どこかで見たような風景にだんだん慣れてきてしまいますが、ここは唯一無二の場所。ここもKGB博物館に続き、ロシアの抑圧と関係の深い場所です。

初めてここに十字架が立てられたのは、1831年のロシアに対する蜂起の後と言われていて、ロシアの圧制により処刑・流刑されたリトアニア人たちを悼んで持ち寄られた十字架が、途中旧ソ連軍に撤去されながらも、いまなお増え続けているというもの。

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高さ数メートルを超えるような巨大な十字架や、ちょっと個性的なキリスト像、日本語の十字架なんかもありました。私も、売店で小さな十字架を買って祈りを捧げてきました。寒い日だったので、滞在は1時間ほどでしたが、十分見て回ることができました。

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最寄りのバス停(ドマンタイ)から十字架の丘までは、けっこう歩きます。温かい日ならよい散歩ですが、私が訪れた日は強風で雨が降ったので、誰かとタクシー相乗りすればよかったなーと思うくらいでした。

④悪魔博物館(カウナス)

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マニアックですが、おすすめです。おどろおどろしい博物館を想像して行きましたが、館内は新しく綺麗で、展示物もフフッと笑ってしまうような、ちょっと滑稽でかわいらしい悪魔がたくさんいました。レプリカがあったらほしい!と思うほど。

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例えば左は悪魔と人間の祝宴。真ん中は、絵描き(人間)とポージングをするモデル(悪魔)。右は…ダチョウ倶楽部? 人間と悪魔が共存するようなテーマが多くて、ほっこりしました。もちろん、恐ろしい悪魔をご所望の方にはそういう展示もあります。

⑤杉原記念館(カウナス)

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リトアニアに行ったら、日本人としてここを逃すわけにはいかないでしょう。カウナス中心部から、緑豊かな丘を越えて、民家を横目に過ぎた小道の先にあります。記念館は小さいですが、日本語ビデオを見たり、展示を見たり、スタッフ(対応してくれた2人のうち、1人は流暢な日本語を話します)とお話しをしたり、いろいろ勉強できます。

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寄せ書きを見ると、日本からたくさんの訪問者が来ていることがわかります。バルト三国では日本人をあまり見かけない印象でしたが、この館内では多くの日本人と出会えます。私が訪問したときは、日本からのひとり旅数名のほか、視察旅行の御一行様がいて、館内はごった返していました。

⑥カウナス城(カウナス)

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少し時間があったので、旧市街北西部のカウナス城まで、徒歩で足を延ばしてみました。あまり期待していなかったのですが、雰囲気の良いこじんまりした城跡で、お散歩コースに入れるのがおすすめです。あまり見たことのないタイプの独特な城跡で、一言で言うなら、すぐ攻め落とされそうな城という印象。実際に、何度も攻撃を受け破壊されてきたらしく、今残っているのは塔と城壁の一部のみ。

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入場料を払って地下に下りると、牢獄として使用されていた頃のギロチンが展示されています。暗い地下室を1人でウロウロ歩いて、台の上に乗れという表示に従ったら、映像(画像左)と声が流れて心臓が止まりそうになりました。城内はせまいですが、階段を上がると見晴らしがよく、のどかで素敵な場所でした。ちなみに、入館料はクレジットカードで支払えませんのであしからず。