LIFE SHIFT

三十歳の原点~LIFE SHIFT~

社会人大学院生の日記。新たな働き方を模索中。

公務員退職して大学院に戻って結婚して出産した。残すは常勤ポストへの就職のみ?

f:id:chai-chan:20190310192001j:plain

発言小町の、研究職を目指すポスドク33歳女性の悩みが切実すぎた。妊娠と就職のトレードオフ。気持ちが分かり過ぎる。

https://komachi.yomiuri.co.jp/t/2013/0723/607061.htm

 

かく言う私も、新年度を間近に控えて、否応なくこれからの進路について思い悩む日々を送っている。

公務員を退職して3年がたつ。その間、大学院に戻って好きだった研究活動を再開し、大学院生兼研究員をしながら、個人事業主として調査研究の仕事も受けつつ、結婚し、出産もした。

4月からは、子どもを一時保育に預けながら、非常勤講師をしつつ、いよいよ博士号の学位取得に王手をかける。来年度は、博士論文の他にどれだけ業績を増やせるかが、就職活動に大きく影響してくる。

そろそろ学振の申請タイミングでもあるので、RPD(出産育児で研究中断した研究者への助成)の申請準備もしている。でも正直、研究業績が足りなすぎる。今回は自分の立ち位置を知るための申請と割り切って、来年以降に照準を合わせる方針。そのほか助成金の申請も手あたり次第にする予定。やることは山ほどある。

 

出産前も覚悟していたけれど、体力はもちろん、気力を奪われることが何より研究活動に支障をきたしている。自分でコントロールできることが、おそろしく減った。とにかく寝たい、休みたいという欲求にあらがって机に向かうことが、かつてないほど難しく感じる。将来のことを考えると、泣きたい気持ちになる。

それでも本音を言えば、できるなら子どもはもうひとり欲しい。夫にも誰にも言わないけれど、ひっそり思う。1人でもこれほど削られるのに、2人になったら、たぶん私はもう研究には戻れない。わかっている。30代半ばという年齢的に、妊娠も就職も、今を逃したらもう難しい。

 

私がいつか、常勤の研究職のポストにありつけたなら、同じような思いを抱く研究者の母たちに道を作りたい。全部手に入れてもいい、そのための努力をするなら、と言いたい。冒頭のようなお悩みには、貪欲にすべて手に入れろと答えたい。まずは、自分がそれを実現したうえでのことだけれど。

 

Photo by Raquel Martínez on Unsplash