LIFE SHIFT

三十歳の原点~LIFE SHIFT~

社会人大学院生の日記。新たな働き方を模索中。

公務員を退職したら、資産形成はどうすべき?

今回は、公務員退職後の資産運用について、自分なりにいろいろ調べた中で、現時点でこれが最適解と思える結論にとりあえず達したので記録しておきます。

実は私、公務員時代はほとんど資産運用を行っていませんでした。ゆうちょの普通預金と定額預金のみ。退職後に不安になって、徹底的に調べ、実際に運用もしてみて、①公務員退職後に、まだ転職活動中のうちから始める資産運用と、②転職が決まったら始めるべき資産運用の2パターンを備忘録として書き留めておきます。あくまで現時点における個人の考えとしてご覧ください。

この記事では、詳しい制度の説明などはしません。そのへんのことは、ほかのネット記事やブログで懇切丁寧な説明がされていますので、わからない言葉や概念は適宜検索してみてください。

基本スタンス

基本的に、元本割れは絶対に避けたいと思っています。でも普通預金や定額預金に入れたまま死に金にもしたくない。あるていど資金が貯まるまでは、できるだけリスクを避けつつ、長期的に、無難かつ効率的な資産運用をしたい、というのが基本スタンスです。

資産運用の大前提

長期積立が大前提

投資信託などの資産運用には、多かれ少なかれリスクがあります。しかし、長期で運用することにより、上振れと下振れのリスクが平均されて、長期では平均+5%くらいの成長が見込めるというのが、ドルコスト平均法の考え方です。銀行の定額預金にいれていてもゼロ金利のためお金が増えることはありませんが、たとえば公務員退職後の20代後半から月に2万円ずつ、貯金感覚で投資信託に長期積立していくだけで、そこに平均して5%の金利複利でついて、老後に足りないといわれる2000万円を余裕をもって準備することが可能になります。

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https://www.youtube.com/watch?v=Gu_1Nhsl5ZE

結論①公務員退職後の資産運用(転職活動中)はこうすべし

まず、収入を確保する(少なくても良いので継続的に)

転職活動中であっても、まずは、おこづかい程度でよいので収入を得る方法を見つけましょう。収入がまったくゼロになるのは精神衛生上もよくありません。自分がいち個人として、どういう価値を提供できるのかを確認する意味でも、何らかの仕事をしましょう。その際、スーパーのレジでアルバイトをするよりも、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドワーキングサービスを利用して、いろんな仕事を引き受けてみることをおすすめします。これらのサービスは過去の仕事の評価によって信用度が変わるため、仕事を始めたばかりの頃は安い価格でしか仕事を受注できないと思います。しかし、できれば転職活動中、数か月は続けてみてください。よい成果・評価が蓄積されていくと、次第に単価の高い仕事を受注しやすくなります。また、自分がどういう仕事をすると評価が高いのかがわかってきます。これは、転職活動においてもプラスになると思います。

収入の2~3割を積立NISAの投資信託で運用する

そうやって例えば月に10万円稼げるようになったら、ネット証券で積立NISAの口座を開設して、月に3万円くらいを投資信託に回すことを目標にします。これは、以降ずっと持ち続ける(継続して買い続ける)ことが前提で、値下がりしたからといって売ってしまうのはご法度です。買ってよいのはインデックスファンド(世界株、先進国株、日本株が原則)のみ。また、複数のインデックスファンドに分散投資することが必須です。分散投資は、なるべく株価が連動しない銘柄を組み合わせることが原則です。例えば、世界株と日本株相関係数は約0.6くらいなので、これらはどちらも保有しておくのがよいでしょう。世界株6割・日本株4割くらいで分散投資するのがおすすめです。月10万円稼ぐケースなら、以下のような投資になります。

  • 全世界株式または先進国株式のインデックスファンド2本(各1万円ずつ)
  • 日本株式(TOPIX型)のインデックスファンド1本(1万円)

具体的にどの銘柄のインデックスファンドを購入すべきかは、購入時点の手数料・信託報酬がもっとも低いものを選ぶというスタンスで十分だと思います。現時点だと、だいたい0.2~0.6ぐらいのものが多いので、0.2付近のものを探してみるのがおすすめです。また、株式+債券などのバランスファンドよりも、株式のみのファンドを選んだほうがよいです。

まとまった金額(数百万円)の貯金があるなら、無リスク資産とリスク資産に分けて管理する

公務員時代の貯蓄がある程度まとまった額あるなら、一部を無リスク資産として保有します。このときの無リスク資産は、元本割れしないで保有することを大前提とします。ただし、普通預金に入れていても0%金利で機会損失が大きいので、この場合、個人向け国債変動金利型10年満期を購入します。残りはリスク資産として、一般NISAで運用していきます。このとき、時間分散(例えば300万円を月10万円ずつ長期積立するなどのやり方)は無意味どころか機会損失が大きいので、最初から300万円を投資します。ただし(時間分散は無意味ですが)投資対象の分散は必須です。

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https://www.youtube.com/watch?v=ivm3jh6Rt3w

結論②公務員退職して、転職してから始める資産運用はこうすべし

転職後の資産運用では、税制のメリットを最大限受けるために、活用する優先順位があります。優先度の高いものから、活用可能な上限額いっぱいに活用して、次の優先度の資産運用を行う、という流れで考えていきます。以下の全ての事項を行える余裕があるのが最適解です。

ここでは転職後と銘打っていますが、まだ公務員を退職していない人は、実際に退職するか否かに関わらず、今すぐに始めましょう。

優先事項①勤める会社で運用している確定拠出年金を最大限活用する

まずは自分が勤める会社で確定拠出年金の制度があれば、それを優先して使います。

優先事項②iDeco(個人型確定拠出年金を最大限活用する

就業形態や年収などによって、投資枠の上限額が異なりますが、これも最大限活用するようにします。

優先事項③積立NISAを利用する

転職活動中から積立NISAを利用していたなら、それを持ち続けて、かつ年間40万円の投資枠を最大限活用します。

優先事項④(積立NISAの上限額を超える額を運用できるなら)一般NISAを利用する

一般NISA(年間120万円)まで投資枠を広げることが可能なら、さらに分散投資を進めて、株式のインデックスファンドだけでなく、リート(不動産投資信託)インデックスにも分散投資するのがオススメです。

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https://www.youtube.com/watch?v=HWZ9gwLYJ3o

公務員退職後の資産運用に関するオススメ動画

山崎元さんや、勝間和代さんの動画がわかりやすくて超絶おすすめです。


「ほったらかし投資術」について(山崎 元)


iDeCo、一般NISA、つみたてNISAの使い分け(山崎 元)


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