希望をもてること。
ちきりん『多眼思考』。
心に突き刺さる言葉が溢れた本。ぐっときた言葉に出会うたび、ページの端を折りながら読んでいたら、分厚い本になってしまいました。職業人生の岐路(と言ったら大げさですが)に立つ今、特に響いた言葉は次の2つ。
「5年後にどこで何してるかわかっちゃうような人生はまっぴらごめん」
同感。
新卒で入社して1か月も経たないうちに、隣の席に座っている人が、自分の5年後の姿だと気付いた。さらにその隣が10年後の自分で、その先に15年後の自分が座っていて、この先の退職までの人生が見えた瞬間、愕然とした。ショックだった。
たとえ5年後にどこで何してるか想像ができたとしても、そこに希望があって、胸がわくわくするような思いがあるなら、感じ方は全然違ったのかもしれないなぁ。
「『自分が納得できる仕事をしている』ということの価値はすごく大きいよね。人生なんてしょせん自己満足なんだから。」
学生のときは、自己満足としか思えないような仕事でお金をもらう生き方は、かっこ悪いから選びたくないと思ってきた。自分の満足よりも、広く社会に貢献することの方が大事で、それを評価してもらえるような仕事をしたいと思ってた。
念願かなって、そんな仕事を得て思うことは、誰かの役に立っていても、自分自身がそのことに満足できなきゃ意味がない、ってこと。
大事なのは、どれだけその仕事にハマって、打ち込めるかということで、そのときの熱量の大きさは、「自分が納得できる仕事をしている」満足感と比例してる。
30歳を過ぎてなお、そんな仕事、生き方を求め続けています。未来はきっと明るい、そう思えることに希望を感じています。