網走監獄
今年のゴールデンウィークは、以前から行きたかった網走監獄へ。
いやー、想像以上でした。非日常的な雰囲気を1日じゅう楽しめるテーマパークといったところでしょうか。
網走へ向かう道中、吉村昭氏の「破獄」を読み…期待倍増。
高倉健さんの映画「網走番外地」も見たかったですが、これはあまりにシリーズがたくさん続いていて断念。
かつて日本一脱獄が困難と言われた刑務所であり、「破獄」で取り上げられた昭和の天才脱獄王・白鳥由栄が脱獄した刑務所としても有名です。
ここでぜひとも見たかったのは、五翼放射状平屋舎房と独居房。
特に五翼放射状は素晴らしかった。まず形状が美しい。
5棟が放射状に広がっていて、中央の見張り台からすべての棟が見渡せるようになっているんですが、実際に見張り台に立って各部屋に受刑者がいることを想像すると、けっこう圧迫感がありました。
各舎房にも入れるようになっていて、予備知識をフル動員しながら白鳥さんの脱獄をイメージしようとしましたが、現場を見るとますます脱獄したという事実が信じられない。
ほかにも施設内には、至る所にリアルな人形が置かれていて(なかには動く人形も・・・)ぎょっとすること数知れずでした。
こういう施設って、独自色が強いというか、唯一無二というか、ここでしか見られないという特別感が大きい。だからわざわざ遠方から足を運んでくるわけですよね。観光地として、こういう独自性を持っているのは大きな強みだなと改めて実感しました。
監獄1か所でも大満足でしたが、周辺にはオホーツク流氷館や北方民族博物館などもあり、2日くらいあっても十分楽しめると思います。