LIFE SHIFT

三十歳の原点~LIFE SHIFT~

社会人大学院生の日記。新たな働き方を模索中。

バリキャリへの憧れはもうない。

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学生時代、アリーマイラブという海外ドラマが好きだった。

主人公のアリーは、ハーバード大卒の若手女性弁護士で、きれいな容姿にブランド服をまとい、イケてる男性を次から次へと乗り換えながら独身生活を謳歌し、夜はお洒落なバーで「こんなはずじゃなかった」と嘆きながら、翌日はまたばっちりメイクをきめて仕事に行く。いわゆるバリキャリ女性。アリーのこんなセリフがある。

「ささやかな望みじゃない。お金持ちになって、仕事で成功して、子供3人産んで、旦那さんに夜、足さすってもらいたいだけなのに。」

そんな、すべてを手に入れたいという欲望を、私もかつて持っていました。

仕事をして生計を立てていくとか、組織のなかで生きていくってことが全然わかってなかった学生時代。ぽわーんと、自分もこんなキラキラした生活を送るんだろうなーと、疑いもなく思ってたような気がする。

就職して、(アリーほどではないにしても)安定した職場で順調に仕事をこなして、身なりや遊びにもお金をかけられるようになって、およそ生きていくために必要なものが「外見的に」揃ったとき。

そのとき、私は疲れ果てていました。そういう「外見的な」幸せが、自分の幸せではないことに、実際働いてみないと気が付かなかった。自分の価値観よりも、周りの期待を裏切らないことを優先した結果、自分にとって何が大事なのかを見失いかけた。

今でこそ、いいスーツ着てヒール履いてちゃんとメイクして1日じゅう緊張感を保ちながら残業も休日出勤もいとわない「バリキャリ的な生き方」も、たまにならいいかなと思えます。

周りを納得させる生き方をしても、自分が納得できなきゃ意味がない。そう思いながら、この数年間で少しずつ、いろんなものを手放す準備をしてきました。それはすべて、新たな生き方・働き方へ転換していくためです。

なりたかった自分になるのに、遅すぎることはない(George Eliot)。この言葉が日々の励みになっています。

 

※冒頭画像:https://unsplash.com/