LIFE SHIFT

三十歳の原点~LIFE SHIFT~

社会人大学院生の日記。新たな働き方を模索中。

バルト三国のなかで特にリトアニアをオススメする理由

f:id:chai-chan:20170712150219j:plain

そもそもなぜバルト三国?という方は、まずこちらを参照。

三国を実際に訪れてみて、その奥深さに魅了されたのがリトアニアでした。これからバルト三国を訪れる方は、ぜひとも3国のうちリトアニアに多く日程を割いていただきたい!自信を持ってオススメする理由は、次の3つ。

理由①観光地としての層が厚い

小さな国ですが、複数の都市に見どころが散らばっており、少なくとも3都市は訪れる価値があります。ヨーロッパを何度も旅行していて、古城の美しさや教会の荘厳さなど、いわゆる観光地は見飽きてしまった方でも、少し違った景色に出会える国だと思います。観光国としての、層の厚さを感じます。

f:id:chai-chan:20170628155518j:plain

理由②他の二国にはない独自性がある

もともとリトアニアは、14世紀頃ヨーロッパ最大の国家だったリトアニア大公国の時代があって、それがリトアニア人の誇り。しかし近代、西からはドイツ、東からはロシアに攻め込まれ、旧ソ連に編入されて厳しい抑圧を受けるという激動の時代を経験します。

1990年代に起こった独立運動では、エストニアラトビアが「新しい国を作るぞ!」という気運だったのに対し、リトアニアだけは「奪われた自分たちの国を取り戻すぞ!」という、他の二国とは少しニュアンスの違うものでした。だからこそ、自分たちのアイデンティティを取り戻すため、その闘いはより激しいものとなり、受けた傷も深いものになったという印象を受けます。多くのリトアニア人が自由のために闘い、KGBに捕まって拷問・処刑された歴史は、KGB博物館に一部残されています。この歴史的背景からくるリトアニアという国の奥深さは、一言では語りつくせません。

f:id:chai-chan:20170627043018j:plain

理由③旧共産圏の雰囲気が色濃い

これは人により良し悪しだと思いますが、旧共産圏の雰囲気が色濃く感じられる国だと思います。チェコプラハエストニア・タリンなども旧共産圏ですが、それらは華やかな観光地として完成されており、リトアニアとはまったく雰囲気が異なります。

例えば、杉原千畝記念館があるカウナスという街に入ったときは、壁が崩れて廃墟のようになっている建物や穴だらけの道路がそのまま放置されていたり、壁にたくさん落書きが残されたままになっていました。もちろんメイン通りは綺麗に整備されているのですが、そこから少し小道に入ると、女1人では少し怖いような雰囲気もありました。まだまだ経済が追い付いていない、と感じざるを得ない風景でした。

それでも、華やかな観光地の姿だけではなく、歴史的な背景を学びながら旅をしたい方にとっては、リトアニアを外すべきではないでしょう。 旅は非日常のものだからこそ、普段感じることのできない場所へ足を運ぶ意味があるのではと思います。

f:id:chai-chan:20170628095511j:plain

※冒頭画像:聖ペテロ・パウロ大聖堂(リトアニア・カウナス)

おすすめスポットはこちら!