遺伝子検査の精度
以前から試してみたかった遺伝子検査。自宅で検査キットを使って、唾液を採取し郵送するだけ、という簡単なタイプを利用してみた。とはいえ、まだまだ値段も高いし、企業によって結果が異なるなんて話も聞きます。現時点での診断レベルって、どんなもんなんだろう?
どこの検査キットを利用する?
ネット検索してみると、数社ヒットします。全部試してみて、診断結果を比較できれば一番いいけど、そんな金銭的余裕はありません。違いは色々あるようですが、注目したのは診断結果の表示方法。病気の発症リスクは、「オッズ比」と「論文による評価レベル」(リスクが高いか低いか)で表示されるらしい。このうち、「論文による評価レベル」の考え方(計算方法)が企業によって少しずつ違っていて、なんだかわかりにくい。説明を読んで、比較的イメージしやすかったDeNA社のMY CODEを選択。複数あるメニューのなかから、主要な病気と体質をバランスよく検査できるヘルスケアLite(実施時19,800円)というプランに決めました。
いざ検査。梅干しをイメージして。
数日後、検査キット到着。レモンが描かれたカードがついていて、これを見てだ液を出すらしい。個人的には、梅干しの方が効きそう。人生でこんなにだ液を集めることに集中したのは初めてですが、とにかく超簡単です。あとは申込書兼同意書に署名をして、封筒に入れてポストに投函。
検査結果①病気の発症リスク
2週間後、検査終了のメールが届きました。結果はインターネット上で閲覧できます。
まず病気の発症リスク(かかりやすさ)について。50種類の疾患を検査したところ、基準となる1.0倍を超える病気が20種類もありました。さらにハイリスクの病気を見てみると、1.5倍を超える病気が3つも。
リスク第1位・・・抗好中球細胞質抗体関連血管炎(3倍!!)
リスク第2位・・・基底細胞がん(2倍)
リスク第3位・・・脳梗塞(1.5倍)
うーん。正直、あまりピンとこない。ハイリスク第1位の抗好中・・・読むのも諦めたくなるような病名ですが、ウェゲナー肉芽腫とかがこれに含まれるらしい。基底細胞がんは、皮膚にできたほくろっぽいものが実はガンだったというやつ。脳梗塞1.5倍は、ちょっとショックです。
検査結果②体質
次に、体質について。こちらの方がわかりやすそう。これまで30年生きてきた自分の感覚と、検査結果の違いを検証してみました。明らかに間違ってると思われるのは50項目中、以下の4項目のみでした。
結果①身長=低い
低くはない。
結果②血圧の高さ=高い
低め。
結果③ミネラル(鉄)値=高い
貧血で通院歴あり。
結果④胸のサイズ=大きい
・・・。
まとめ
病気リスクでは、家族の病歴もイメージしながら読みましたが、あまりリンクするものはありませんでした。病気の説明を読むと、高齢になってから発症するものが多かったので、現段階でピンとこないのは当然かもしれません。聞き慣れない病名はすぐ忘れてしまいそうなので、年に1回、誕生日とかに引っ張り出して何となく眺めていると、万が一のとき「もしかして?」という気づきになって救いになる場合があるかもしれません。
体質検査では、明らかに間違っていると思われたのは50項目中4項目のみ。それに対し、正しいと思われるのは50項目中22項目ありました。(残りは、テロメアの数とかレチノール値とか、自分ではよくわかりません。)感覚的に、体質検査は50~70%くらいの精度はありそうかな、という印象です。せめて、先ほど間違ってた4項目を「普通」くらいのレベルで診断してもらえたら、もう少し信頼できそうな気がします。