ふるさとを捨てたわけじゃない。今は帰りたくないだけ。
数日前、地元の高校時代の友人から、久しぶりにメールがきた。年末に帰ってきたら絶対連絡してね、飲み会やろう、というお誘いのメール。さらに今日、中学時代の恩師からも、この間の同窓会に来てなかったね、年末には会いましょう、という留守電があった。
記憶が正しければ、もう10年近く昔の友人・知人に会っていません。お誘いはありますが、すべて断っています。今回のお誘いも、ありがたいけれど行く予定はないし、今後も同様です。
別に悪い思い出があるわけじゃないし、今の自分が恥ずかしいわけでもない。行ったら行ったで楽しいのかもしれないけど、いざ出席することを考えると、しんどいなーめんどくさいなーと思っちゃう。
正直、何がそんなにしんどいのか、自分でもよくわかりません。遠い昔の、優等生だったころの自分に戻らなくちゃならない気がしてしんどいのか、自分が変わり果てたこと(良い意味でも悪い意味でも)に対する反応を想像してめんどくさくなるのか。理由を考えてみるけど、正直どれもしっくりこない。
そんな私を、同級生や恩師は「故郷を捨てたやつ」と思っているでしょう。お世話になったたくさんの人へ、恩をあだで返してるという後ろめたさ、罪悪感もあります。
それでも、今のわたしは、嫌なことは無理してやらない。会いたくない人には会わない。そう決めてます。
にもかかわらず困るのは、そう割り切っても、そういう自分がどこか健全じゃない気がしてしまうこと。
いつか自然と「みんなに会いたいな」と思って、軽やかに出席する日が来るんだろうか。今は全然イメージできないけど、そんな日が来るまで、しばらく欠席します。