LIFE SHIFT

三十歳の原点~LIFE SHIFT~

社会人大学院生の日記。新たな働き方を模索中。

人生の折れ線グラフ

もうすぐ、誕生日を迎えます。

年齢にはもはや何の感慨もありませんが、5年前・10年前と比べてどれくらい人生が豊かになったのか、豊かにするためのスキルを身につけたのかについては、いろいろと考えるところがあります。少なくとも去年くらいから、ここ数年続いてきた負のリズムが好転しつつあるのは良い兆し。

人生の満足度をグラフにしてみると、こんな感じです(下図参照)。負の転換点が3回(①大学入学、②親族の不幸、③公務員時代)ありますが、その都度環境を変えることで状況を改善してきました。今は、長い長い暗黒の(?)公務員時代を経て、3回目の這い上がり中。退職の決断は大変なストレスだし、再就職準備中の無収入の身としては不安が尽きないけれど、それでも今の方が人生の満足度がはるかに高い。

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この折れ線グラフが、今後どうなっていくのか。はっきり言って、今は全然見えない。公務員を続けていたらある程度想像できたはずの人生が、5年先すら見えなくなった。そのことが、とてもうれしい。それだけで、希望が満ち満ちてくる。少し先の未来には、願わくば、家族が増えていたらうれしいな。その間に、ちゃんと研究も軌道に乗せて、再就職も叶えないといけないけど。長い目では、この先もずっと、経験したことのない「初めての体験」を積み重ねて、いつも変化していたいな、と思います。

 

遺伝子検査の精度

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以前から試してみたかった遺伝子検査。自宅で検査キットを使って、唾液を採取し郵送するだけ、という簡単なタイプを利用してみた。とはいえ、まだまだ値段も高いし、企業によって結果が異なるなんて話も聞きます。現時点での診断レベルって、どんなもんなんだろう?

どこの検査キットを利用する?

ネット検索してみると、数社ヒットします。全部試してみて、診断結果を比較できれば一番いいけど、そんな金銭的余裕はありません。違いは色々あるようですが、注目したのは診断結果の表示方法。病気の発症リスクは、「オッズ比」「論文による評価レベル」(リスクが高いか低いか)で表示されるらしい。このうち、「論文による評価レベル」の考え方(計算方法)が企業によって少しずつ違っていて、なんだかわかりにくい。説明を読んで、比較的イメージしやすかったDeNA社のMY CODEを選択。複数あるメニューのなかから、主要な病気と体質をバランスよく検査できるヘルスケアLite(実施時19,800円)というプランに決めました。

いざ検査。梅干しをイメージして。

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数日後、検査キット到着。レモンが描かれたカードがついていて、これを見てだ液を出すらしい。個人的には、梅干しの方が効きそう。人生でこんなにだ液を集めることに集中したのは初めてですが、とにかく超簡単です。あとは申込書兼同意書に署名をして、封筒に入れてポストに投函。

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検査結果①病気の発症リスク

2週間後、検査終了のメールが届きました。結果はインターネット上で閲覧できます。

まず病気の発症リスク(かかりやすさ)について。50種類の疾患を検査したところ、基準となる1.0倍を超える病気が20種類もありました。さらにハイリスクの病気を見てみると、1.5倍を超える病気が3つも。

リスク第1位・・・抗好中球細胞質抗体関連血管炎(3倍!!)

リスク第2位・・・基底細胞がん(2倍)

リスク第3位・・・脳梗塞(1.5倍)

うーん。正直、あまりピンとこない。ハイリスク第1位の抗好中・・・読むのも諦めたくなるような病名ですが、ウェゲナー肉芽腫とかがこれに含まれるらしい。基底細胞がんは、皮膚にできたほくろっぽいものが実はガンだったというやつ。脳梗塞1.5倍は、ちょっとショックです。

検査結果②体質

次に、体質について。こちらの方がわかりやすそう。これまで30年生きてきた自分の感覚と、検査結果の違いを検証してみました。明らかに間違ってると思われるのは50項目中、以下の4項目のみでした。

結果①身長=低い

低くはない。

結果②血圧の高さ=高い 

低め。

結果③ミネラル(鉄)値=高い 

貧血で通院歴あり。

結果④胸のサイズ=大きい 

・・・。

まとめ

病気リスクでは、家族の病歴もイメージしながら読みましたが、あまりリンクするものはありませんでした。病気の説明を読むと、高齢になってから発症するものが多かったので、現段階でピンとこないのは当然かもしれません。聞き慣れない病名はすぐ忘れてしまいそうなので、年に1回、誕生日とかに引っ張り出して何となく眺めていると、万が一のとき「もしかして?」という気づきになって救いになる場合があるかもしれません。

体質検査では、明らかに間違っていると思われたのは50項目中4項目のみ。それに対し、正しいと思われるのは50項目中22項目ありました。(残りは、テロメアの数とかレチノール値とか、自分ではよくわかりません。)感覚的に、体質検査は50~70%くらいの精度はありそうかな、という印象です。せめて、先ほど間違ってた4項目を「普通」くらいのレベルで診断してもらえたら、もう少し信頼できそうな気がします。

親知らずを抜歯してわかったこと

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年度末に、親知らずをまとめて抜きました。

1本目は既に10年前から姿を現していたのだけれど、抜くの怖い、抜歯後の生活が大変そう、長期のお休みでもあったらそのうち考えよう、とか言ってるうちに3本に増加。そのうち1本が虫歯になってしまい、このたび抜本的に対処することに。

現在、すでに抜歯後2か月が経過しています。痛いとか腫れるといった事前情報はありましたが、抜いてみてわかったことがいくつかあります。ご参考まで。

完全に生えていれば、5秒で抜ける

私の親知らずは計3本。上は、横向きではありましたがすでに完全に生えきっていました。麻酔がかかってから、はい抜くよ~という声がかかって、奥歯にものすごい圧力を感じた5秒後には抜けていました。ほんと一瞬。あんなに怖がってウジウジしていた時間は何だったの。

ちなみに、生えきっていない親知らず(一部が見えているだけの状態)は切開→抜歯→縫合という手順を踏むので、少し時間がかかります。それでもせいぜい10分くらいでした。

抜歯後、数日は口の中が血の味

抜いた2日後まで、血が出てました。特に上の歯は、縫合せずに抜きっぱなしの状態だったので、口の中が血の味で気持ち悪かった。しょっちゅうペッペッと真っ赤な唾を吐いてました。

同じ側なら、まとめて抜ける

初日に左を抜歯し、1週間後に右2本を一気に抜きました。かかった期間は抜糸も含めて2週間弱、計4回の通院で終了。入院もなく、かかりつけの歯科に虫歯治療に行く感じで済みました。日常生活の支障は、食事くらい。

「同じ側なら」というのは、両側を一緒に抜いてしまうと食事に支障をきたしまくるからです。抜歯直後は、痛みと違和感で抜いた側の歯が使いにくいので、もう片方の歯で食事するしかありません。一方を抜いて痛みがひいたころに、もう一方を抜く、というのがおすすめ。そんでもって、どうせ片方使えなくなるんなら、まとめて同じ側の上下抜いちゃった方が効率的です。食事できなくてもいい、なんならこれを機会にダイエット始める、という人は、まとめて4本抜いちゃいましょう。

抜歯後、2か月たっても穴がふさがってない

抜歯後、一番気になったのは、痛みより腫れより何より「食べ物が詰まること」!

現在、抜歯して2か月経ちますが、まだ完全に穴がふさがらず、相変わらず食べ物が詰まります。それでも今は、うがいを激しめにすればとれるようになりました。大変だったのは、抜歯後1ケ月くらいまで。うがいしても全てを取りきれず、なんか残っている感じはするけどよく見えなくて、数日後に食べかすが出てきたときの衝撃ったらありません。あまりの気持ち悪さに、やってはいけないとされる「つま楊枝による除去」に手を出して、口内を血だらけにしてました。ネットでは歯医者で取ってもらえと書いてあるけど、食事するたびに詰まるのに、毎日行くわけにもいかないし。結論から言えば、食べかすが取れなくても、詰まったまま傷が閉じることはないので、「気持ち悪い」ことを我慢すれば、それほど神経質になる必要はないらしい。

抜歯しても、別に顔小さくならない

劇的に小さくなるとは思ってませんでしたけど。少しくらい輪郭がシャープになるかなと淡く期待しておりました。結果、一時的に顔が腫れて大きくなった以外には、何の変化もございませんでした。悪しからず。

 

※冒頭画像:https://unsplash.com/photos/EXuKQaf3Ei8

母と話したい。

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最近、亡くなった母のことをよく思い出す。

私の進路について、母はよく「chai-chanはXX大学に行けるといいね」とか「公務員になれたらいいね」とか「△△省に入省できたら最高だね」とか言って、決して教育ママではなかったけれど、私がみずからそれを目指すように繰り返し柔らかなプレッシャーをかけ、背中を押すのが上手な人だった。結果、私はそのとおりの進路を選んできた。

母は専業主婦だったから、例に漏れず娘には生涯仕事を持ってほしいと望んでいた。私は主婦として生きる母の悔しさや苦悩を見るにつけ、これも例に漏れず母のようにはならないという強い意思を持って生きてきた。

 

公務員を退職して、縁もゆかりもない土地に引っ越してきて1ケ月。

 

最近は毎日、手料理を作っている。凝ったものは作れないけど、栄養のバランスと素材の味を大切にしている。定番のレパートリーが一周してしまって、今日は何にしようかとスーパーで食材を選んでいると、おもむろに母が作っていた料理を思い出す。もう10年以上前の記憶だから、作り方も味もよく覚えていないけど、何となく作っても同じ味になる。

毎晩寝る前に床をモップがけする私を見て、夫は聞く。「十分きれいなのに、どうして毎日モップかけてるの。」むかし、毎日床掃除をする母に「なんで毎日床ばっかり磨いてるの」と文句を言っていた私が、知らず知らず同じことをしている。違う、きれいなのは、毎日きれいにしてるからなの。きれいだから汚れがわかりやすくて掃除しやすいし、まとめて大掃除する必要がなくなるんだよ。あの時は分からなかったことを、今は自分の言葉にして言える。 

母と同じようにはならない、と言った私が、自分の幸せのための選択をした結果、いま母と同じような暮らしをしている。何となく漠然と、今の私を母はどう思うだろうか、と考えることがある。私は母の「△△省に入省できたら最高だね」の、その先の夢を知らない。聞く暇もなかった。退職なんて言ったら、きっと大反対したんだろうな。でも母は私の予想を裏切ることも多かったから、何も言わず応援してくれたかもしれないな。

 

母と話したい。 聞いてほしいこと、聞きたいことがたくさんある。13回忌の今年は、できたら墓前で二人きり、近況報告でもしたい。

 

※冒頭画像:https://unsplash.com/photos/JZwb0Rc2vMA

エネルギーを出し惜しみしてると省エネ癖がつく

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退職を考えていた頃、自分の思いとは別の何かに人生の貴重な時間を消耗させられている感覚があった。本当にやりたいことに人生の時間を使いたい、と切望していた。

いやだいやだ、辞めたい辞めたいとネガティブな気持ちで生きていると、そのことにエネルギーを消耗されないために、ひたすら省エネモードになる。人間関係も煩わしくなって、ひたすら透明人間に徹するようになる。

やりたいことをやるために早く帰りたいから、周囲の雑談に付き合わず黙々と仕事する。上司と意見が食い違ったとき、あんまり頑張ると疲れて自分のやりたいことに支障が出るから、ほどほどのところで妥協する。周囲と協調するより自分一人でやった方が早ければ一人でやってしまう。苦手だなと思う人とは距離をおく。職場の人には本音を言わない。怒ったり落ち込んだり喜んだりするような感情の起伏はメンタルを消耗するので、なるべく平坦な心でいるよう努める。

大切なものに力を発揮するために、そうしてきたのに。

 

今の私は、省エネ癖がついたまま元に戻らない只の腑抜けだ。自分の好きなことにすべての時間を使える、待ちに待ったときなのに。いま出し惜しみしてどうする、と思う。これこそが、問題に真正面から向き合わずに楽な方向へ逃げた過去の代償なのか。

確かに、日々の暮らしは幸せに満ちている。新婚だから当然だ。新居を整えたり、手料理をこしらえたり、そういう専業主婦然とした行いを案外楽しくこなしている。やるべきことが進まなかった日でも、何となく満足した気持ちになってしまう。

でも私は、「私」を休んでいる、と思う。

その日一日、くたくたになるまで自分の心の赴くまま精いっぱい生きたのは、いつだったか。エネルギーが、心の内から湧き出る熱いものが、自分から久しく発せられてないことに気づく。

今日一日をどう生きるか。「これに価値がある」と思うことを積み重ねる以外にない。それを毎日継続するだけだ。わかっている。よくわかっている。

 

 

動き出せば、また新たな変化がある。

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無事に中欧旅行を満喫して帰国し、時差ボケのまま引越をして、新転地でパートナーと合流し、そのまま役所で入籍手続を行い、このたび晴れて妻となりました。退職した喪失感や地元を離れる寂しさを感じる暇もないほど、狙いどおりの(⇒過去記事)目まぐるしい日々でした。

新生活はまだ10日ほどしか経っていないけれど、これまでの疲れが癒えるような穏やかな毎日を過ごしています。今は仕事もないので、(博論作成の合間に)住環境を整え、日々の食事を準備するといったような、いわゆる「専業主婦」然とした振る舞いを思いのほか楽しくやっています。ノンストレスの温室暮らしをしていると、このままでいいかーという気持ちになるかと思いきや、そんなことはなく、やっぱりまた働きたいなとか、次はこんなことがしたいなといった前向きな思いがフツフツと湧いてきます。

そんななか、近隣の大学から、私の専門分野の講義に関して非常勤をやらせてもらえる可能性が出てきました。その一方で、夫が別の大学からオファーを受けて、来年度転任する可能性まで浮上してきました。

人生は本当に変化の連続で、動き出せばそこでまた新たな変化を余儀なくされるものだということを、いま切に実感しています。退職について悩んでいた7年は、今となっては時が止まっていたように感じられるほど。もうあの頃のように、考えすぎて立ち止まって人生の貴重な時間を浪費したくない。とりあえず、変わっていく日々のなかでこの「今」を楽しみ尽くすことが、ここ最近の目標になりつつあります。

 

※冒頭画像:https://unsplash.com/photos/pBaWLWstof4